上唇小帯付着異常
ビフォーアフター
こんにちは。
副院長の金です。
今回は上唇小帯付着異常に対し外科処置により改善した症例です。
小帯とは唇や頬、舌などと歯肉をつなぐスジであり、場所によって上唇小帯、頬小帯、舌小帯などと呼ばれています。
正常な位置に付着していれば問題はありませんが、付着位置が悪いといくつかの問題が起きてしまいます。
スジがピンと張ってしまい可動域が小さくなって運動に制限がかかります。
舌の場合は発音に影響が出てしまったり、頬小帯は歯ブラシなどが上手くできずにう蝕や歯周病のリスクが上がることがあります。
上唇小帯の場合は前歯の正中を離開させてしまい噛み合わせや審美障害にもなります。
上唇小帯の高位付着は低年齢時には決して珍しいものではありません。
年齢を重ねるにつれ正常な位置に移動することが多いので経過観察をすることが多いですが、今回の症例のように上顎の永久歯列が完成するような時期の場合や歯間乳頭、もしくは裏側まで付着してる場合は外科的アプローチが必要になることがあります。
ご紹介した症例は上唇小帯ですが、舌小帯付着異常の場合も当院で施術できます。
少しでも気になる場合は当院に連絡くださいませ。
主訴 | |
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治療内容 | 局所麻酔下で行います。 小帯付近に浸潤麻酔を行い、メスで小帯部に切り込みを入れます。 小帯が上に持ち上げられて伸展しているのを確認したら切開部を縫合して当日は終了です。 施術時間は5〜10分程度です。 約1週間後に抜糸します。 必要に応じてその後経過観察をしますが、問題がなければ抜糸で終了です。 |
患者様の年齢 | 9歳 |
患者様の性別 | 女児 |
治療期間 | 2〜3回の来院 | 治療費(税込) | 保険適応 | 治療で得られるメリット | 噛み合わせや審美の改善 発音の改善 清掃性の向上
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治療する際に起こる リスク・副作用 |
患者様の状態や処置部位にもよりますが、基本的に観血的処置には出血や感染リスクがつきまといます。
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